papaiya yamashitaの(続)重電マン日記

世界を変える重電マン&トースマスタ― パパイヤ山下のブログ (電力インフラ海外営業&企画、そしてMBAとToastmastersとリベラルアーツの探求とよりよく生きるための原理原則に関して感じたことを綴っていくブログ)

「日メコン交流年」に向けた市民セミナー第4回:生存vs.経済発展? メコン圏のエネルギー開発と日本の援助

メコン河流域で暮らす人びとにとって、川は命と生活の源(みなもと)です。
魚はタンパク質をもたらし、水は飲用だけでなく、農業や水浴び・洗濯にも使い
ます。人びとは川べりを耕し、薬草を摘み、川海苔や貝を集めて食卓を賑わしま
す。ところが今、メコン河の本・支流でのダム建設計画がいよいよ勢いを増し、
ダムが環境や生態系にもたらす被害はメコンに住む人々の食糧の安全保障を脅か
さんとしています。いったい誰がこうした破壊的なダム建設を進めているのでしょ
うか?例えばラオス政府は、ダムで発電した電気を近隣諸国に売ることで経済を
発展させようとしています。民間企業の参入も多いこれらのダム建設ですが、日
本をはじめとした先進国の政府開発援助(ODA)もこれを支えています。日本政府
を最大の出資者にいただくアジア開発銀行(ADB)が実施するダム計画の準備調
査、建設資金の提供、送電線や変電所の建設はその典型的な例です。ところが、
電力輸出で国庫が潤うと言われてきたラオスは、昨今の経済危機によって歳入が
激減し、緊急援助すら必要な状況になっています。一方で、ダムによって生活を
破壊され貧困化した人びとの問題は未解決のままです。日本政府は今年2009年を
「日メコン交流年」としていますが、私たちのメコン圏への関わり方がこのまま
でよいのか、今こそ問うてみるべきではないでしょうか?今回の講演会では、全
世界のダム問題に取組む米国のNGO国際河川」からメコン圏担当の職員をお招
きし、メコン河ダム開発の現状と日本の関わりについて考える機会にしたいと思
います。

【使用言語】英語(逐次通訳付き)


【使用言語】英語(逐次通訳付き)

【講師】カール・ミドルトンさん(米国NGO国際河川」(International
Rivers)職員)
環境化学で博士号を取得後、国際河川メコンプログラムを担当。河川の環境や
流域で生活する人々の権利を守る活動を国際的な広がりの中で行っている。現在、
持続的な水とエネルギー利用の立案過程や技術の普及を目指しつつ、バンコク
拠点に、メコン圏でのダム開発の進展を監視している。

■東京会場
【日時】2009年2月27日(金)18:30〜20:30
【会場】総評会館404号室 東京都千代田区神田駿河台3-2-11
(地下鉄千代田線 「新御茶ノ水駅」徒歩0分・JR中央線総武線御茶ノ水駅」
徒歩5分・地下鉄丸ノ内線淡路町駅」徒歩5分・都営地下鉄新宿線小川町駅
3分)
地図はこちら:http://www.sohyokaikan.or.jp/access/index.html
【参加費】無料
【主催】(特活)メコン・ウォッチ

参加予定です。