papaiya yamashitaの(続)重電マン日記

世界を変える重電マン&トースマスタ― パパイヤ山下のブログ (電力インフラ海外営業&企画、そしてMBAとToastmastersとリベラルアーツの探求とよりよく生きるための原理原則に関して感じたことを綴っていくブログ)

第一回アゴラ起業塾

第一回目のアゴ起業塾に参加してきた。

第1回の講師は夏野剛氏。1990年代にネット企業「ハイパーネット」を起業し、NTTドコモでは「iモード」を立ち上げた、ITベンチャーの先駆者です。現在は多くの企業の社外取締役として活躍するほか、慶応大学で教壇にも立っておられます。こうした経験をふまえ、ベンチャー企業の陥りやすい失敗事例や大企業での新規事業の立ち上げ方について話していただき、モバイル業界を中心に、これからの起業について議論します。


第一回目のゲストはご存知「iモードビジネス」ならびに「おサイフ携帯」の立役者である夏野剛氏。

題名は「モバイルウェブの可能性」というものだったが、単なるプレゼンではなく、出席者が事前に提出した質問のいくつかに回答する形式だった。

この中でいくつか個人的に参考になった意見を記しておきたいと思う。

Q)大企業には新規事業を行う能力があるか。

A)Yes でもあり No でもある

Yesの理由は、大企業には以下の資質があるからだ。
(1)技術力(世界の中でも抜群に高い)
(2)人材力(教育レベルが高い)
(3)資金力(途中で個人金融資産が豊富という話にすりかわってたが・・・)

Noの理由は真の意味で決断する経営者がいないから。これは大企業の中で生え抜きで育ってきた社長がもはや調整型の決断しか出来ないから。

上記を理由に、夏野さんは大企業を利用するという観点を持とうと指摘。それは、大企業に属して何かをなすのでもよいし、ベンチャーに入って大企業に出資してもらうのでもよいと説明していた。

僕は、現状大企業の中から何かを起こせる可能性にかけたいと感じており、この説明にはしっくりきた。

Q)起業する分野を決めるためのポイントは何か?

A)自分の適性にあうことを選択すること。
つまり、24時間やっていても飽きないことである。

そりゃそうだな・・・。24時間やっていても飽きないこ、僕にはあるかな???とふと考えさせられた。
これは、個人的な課題だと思う。

Q)B2C型ビジネスモデルを構築する際の注意点

A)お客様よりのものをつくる

日本の企業は供給者の論理でモノをつくる傾向にある。
チームワークでつくられたものは供給者の論理でつくられている。
そうじゃなくて、もっと「自分自身も含めお客はココにニーズを感じておりこれだけは絶対につくりたいんだ」と譲らない観点が必要。

なるほど・・・。

Q)夏野さんのチームマネジメント術は

A)
(1)部下がいいわけしにくい環境をつくる
 →部下の指摘するできない要因を徹底的につぶす
(2)向いてない人はすぐに変える(配役を考える)

このチームマネジメント術はかなり参考になる。
つまり、部下がどこどこの部署が問題でできませんと言い訳してきたら実際にその部署に文句をいいにいくのだとか・・・。こうすると部下は下手にできないことを他人のせいにできなくなるとのこと。なぜならば、夏野さんが絡んで大事になるから(笑)。こうすれば、部下はいいわけをせず自分で物事を解決しようと頭を働かせるようになるんだそうな。
つまり、出来ない要因を徹底的に潰すのである。

ケンカ3原則
(他人と議論する際の3原則)
1)自分が主観的に正しいとおもえること
2)データーで説明できること
3)それが会社ならびに社会のためになること

夏野氏は上記をよく考えてからケンカをするらしい。

経営者の条件

「いい人」は経営者になれない。なぜなら多々ある選択肢の全てをやろうとするからだ。
経営者は冷徹に取捨選択をしなければならない。
だから、経営者は「いい人」であってはならないのだ。

当たり前だけど、物凄く納得する内容だった。
そうだよ!!!夏野さんもいってたけど経営者ってのは「気難しい」くらいのほうがいいんだな・・・と。
そういや、僕が日本で最も尊敬する経営者も気難しいんで有名だもんな。
ちなみに、「いい人」と「人格者」というのは違うんだろうな。逆にいうと、「気難しい」かつ「人格者」であることが経営者として大切なことなんだろう。
ちなみに、それ以上に決断する力と責任をとる気概がある経営者が必要なわけだ・・・。



以上、他にもいろいろあるが、全体的にとても楽しい熱気のあるイベントだった。

毎月開催されるようなので、今後も是非参加しようと思う。

次回はホリエモンがゲストとの事・・・。