ジェフ・イメルト その1
GEの現社長のことが書かれている本をちょびちょび読んでいる。
GEといえば、ながらく日本電機メーカーの目標とされている会社で僕自身にとっても憧れの会社だ。
実家にも、10冊以上GE関連の本はある。
- 作者: デビッドマギー,関美和
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2009/12/08
- メディア: 単行本
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まだ3分の1ほどしか読んでいないのだが、個人的に心震えた点をメモしておく。
ちなみに、この本で始めて知ったがイメルトの父親もGEで働いていたようだ。
イメルトはダートマス大学の数学学士号取得後、P&Gに1年務めハーバードビジネススクールに通った後にGEに入社したという経歴の持ち主だ。
どうやら、誰もが認める生まれながらのリーダーらしい。
彼の逆境を生き抜く知恵としていかのことが書かれていた。
○毎日何かを学ぼうと努力すること(知識への渇望が必要だ)
○情熱を持って仕事に励むこと(能力と気力があればたいていの問題は解決できる)
○信頼される存在であること(生き残りが難しくある中で、信頼が差別化要因になる)
○自身を持つこと(世の中を変えられると信じよう)
○楽観的であること(今や誰もが皮肉屋だ。ひねくれた考え方は自分を蝕む)
ここら辺は、かなり自分自身の座右の銘にもなりそうだ。
特に楽観的であることは何にも増して重要。
また、本人は無類の読書家だとか、経営者の多くがそうですね。
「有能なリーダーを育てることが最も重要な戦略だ」「景気が良い時にはリーダーの能力は目立たない。世の中が不安定なときこそ有能な人材が必要だ。」
実際、GEは人材教育に巨額の投資を行うことで有名。
就任7年目に年間10億ドルを社員教育と人材開発に費やすようになっていた。
経営資源とは、「ヒト、モノ、カネ」といわれるがモノが潤沢にあり(つまり供給過剰)、カネが不足しているこの時代に唯一無限の可能性を秘めているのがヒトであるということだ。
そこに、思い切って投資するGE流は素晴らしい。
日本企業も最近は思い切った設備投資はするけど相変わらずヒトへの投資がおろそかだと感じる今日この頃です。
最後に、GEの買収の鉄則が興味深かった。
①その会社が売却対象であること。
②主要製品(あるいは製品群)が長期的に成長する可能性が高いこと。
③GEの事業ポートフォリオや経営・サービス能力にフィットすること
④価格が適正であること
①は、敵対的買収を行わないということ。
④は、イメルトの流儀らしく適正な価格でなければ絶対に手をださないらしい。
実際、この本を読んでいるとGEはジャック・ウェルチからイメルトにトップが変わってからは非常に慎重でまるで日本企業のようだと感じるところが多々あった。
続きは気が向いたらまたかきます・・・。