読んだ本
時代との対話が面白かった
201/300
- 作者: 寺島実郎
- 出版社/メーカー: ぎょうせい
- 発売日: 2010/03/03
- メディア: 単行本
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団塊世代の特徴は、個人主義。私生活主義といってもいいかもしれない。
自分あるいは自分の家庭さえよければそれでいい。
逃げ切り世代とも揶揄されている。
ただし、われわれが気をつけなければならないのは、安全な孤島としての日本はいつまでも持続しないこと。
毒入り冷凍餃子を最も食しているのはわれわれ日本人である。
故に、われわれは世界へもっと関心を持ち続けなければならないし、世界が間違った方向に向かおうとしていたらもっと怒らなければならない。
関心をもち続けるだけではだめで、もっと世界をみて行動していかなければならない。
ただし、行動をしていくためにはまわりからのサポートが必要なので発言力が重要となってくる。
これを様々な文化の人間が集まる場で論理的に発言できる人が必要となっている。
こうした点に気づき、行動を始めている若者は非常に多い。
自分はというと、まだまだである。
さて、一方でこの本に「知的三角測量」という言葉が登場する。
前からふつふつと感じていたことであるが、物事を深く理解するためにはある一点からのみではだめだというのが、僕が理解した意味である。
このために、三つくらいの言語体系から物事を観察してみよというもの。非常に面白く自分に対して示唆を与えてくれるものであった。
こうした、対談形式の本は内容が広く浅くなりがちなのであまり読まなかったが、様々な視点に一挙に触れることができるという意味では有用である。