【Global literacy】古典を読む上で英語+原語ができることのメリット
リベラルアーツの独習法(麻生川メソッド)(*)の特別料理で外国語で古典を読むという部分があるが、自分も外国語で読めることのメリットは大きいと感じている。
まず一つは、英語+原語で読めると古典を読むコストが劇的に安く済むからだ。
究極的に言うと、英語+原語で古典が読めると無料で古典を読むことが出来る。
これも、麻生川静男先生に教えていただいたことなのだけど、WikisoureというWeb serviceがあり、このホームページで英語あるいは原語で数多くの古典を無料でダウンロード出来るようになっている。
あるいは、Kindlやi-books等に行くと多くの古典が無料あるいは1000円以内で手に入るようになっている。
例として、最近驚いたのはローマ・ギリシャの古典などは、Delphi Complete worksという形式で300円くらいで全集が手に入ったいるする
- 作者:Lucius Annaeus Seneca
- 出版社/メーカー: Delphi Classics
- 発売日: 2014/04/01
- メディア: Kindle版
このように、外国語で読む能力が着くと世界各地の古典がほぼ信じられないような安さで手に入るのだ。
そういった意味でも、やはり英語+αの原語ができることはリベラルアーツを探求していく上で非常に重要であると感じる今日この頃なのだ。
また、これもよく麻生川先生がおっしゃっているのだけど、西洋の古典などは日本語に訳すとどうしても本来のニュアンスを表現しきれないことが多いのである。
例えば、プラトンなどでのソクラテスと周りの人の対話なども原語はギリシア語なるも英訳で読むとソクラテスと弟子の対話は You という言葉でディスカッションが行われるが、岩波文庫等の日本語に訳されると思いっきり師弟(上下)関係が前面にでてくる会話に変更されてしまうのだ。こういった意味でも、多くの古典は日本語訳で読んでしまうとその真意が伝わらないことが多いとのことである。
以上の子もあり、自分もせめて西洋の古典は英語で読めるくらいの語彙力と解釈力をもちたいと思った次第ですある。
(*)How to learn Liberal Arts:From the final lecture of Global Literacy
(どのように学ぶか?:実践的 How-to)
///Quote/////
フェーズ1:準備 興味のもてる分野100ヶを選ぶ。
-プロアクティブ(Proactive)な疑問をもつ 教えてもらうのではない!
-今までのリベラルアーツの教育ではこの姿勢がなかった
フェーズ2:インプット (読書) 本を買う つん読でもよい
【主食】 中心軸となる本を探し、精読する
【副食】 新書、百科事典、雑誌、Wikipediaなどで関連知識を吸収する
【特別料理】 外国語(英語)で原典を読む
(半分わかれば充分! 多読で慣れよ)
・東西の古典を読もう
→当時の価値観で書かれている
→時代を超越して通用する人生観、価値観が分かる
→ただし、古典や著者、過去の偉人を絶対視しない!
フェーズ3:アウトプット
ブログや講演で自分の意見をまとめて発表しよう
フェーズ4: 実務・実地で検証
自分の弁論(日本語、英語)の拙さに気付く
世界を旅行して、視野の狭さ、価値観の差、を実体験しよう
★長続きさせるコツ
成果を目的とせずに、プロセスを楽しむこと
////Unquote//////
<Global Literacy関係URL>
BBT科目:Global Literacy (麻生川静男 講義)
https://pegl.ohmae.ac.jp/lecture/global_literacy/
麻生川先生ブログ (限りなき知の探訪)
https://blog.goo.ne.jp/shizuo_asogawa